2023/09/25

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パワースポットを体験する



台風が通過した後のダイナミックな雲と日の出のドラマに狙いを定め、1年ぶりに、北茨城の磯原海岸を訪れました。

日の出は5時16分、太陽は雲に隠れていましたが、雲エッジをオレンジ色に輝かせ、雲間から力強い光芒を放ちながら昇ってくる旭日に出会うことができました。

夢中で収録しているうちに、あっという間に1時間が経過していました。ふと背後を振り返ると、朝陽に照らされた瓦礫とゴミが目の前に拡がっていました

カメラポジションを探すために、夜明け前のまだ暗い時間から、ずっと海の方ばかりに意識を集中していたので、反対側にあるこの景色には気づけませんでした。

打ち上げられた瓦礫とゴミは、ここ数日の集中豪雨による河川の氾濫で、海へと流されてきたものだと思うのですが、幾度となく通っているこの浜で、このような光景を見たのは初めてでした。




日の出の太陽と雲が造り出す神々しいシーンにひたすら感動し、振り返ればそこには瓦礫とゴミの山。このギャップには衝撃を受けました。

足元にあるゴミを見ていると、便利で快適な現代の物質文明にどっぷりとまみれてしまった「自分の姿」を見ているような気がして、心身を浄化しなければという想いが湧き上がってきました。

今回のロケにはもう一つの目的がありました。それは、近くにあるパワースポット「御岩神社」を訪れることでした。

この神社について、いつも「愚老庵ノート」にコメントしてくれている石部顕さんが、次のような情報を送ってくれました。

>御岩神社が、有名になったきっかけが、宇宙船から 地球を観た日米の宇宙飛行士が、地球のある所から 上に向けて、光の柱が立っているのを目視し、位置 を調べたところ、この神社の場所だったそうです。 

  

JAXAのコントロール・センターには、神社のお札が 大切に祀られているのは、有名な話ですが、最先端科学の粋を集めた宇宙工学 と神社に、つながりがあるなんて、ロマンですね(笑)。 


この神社は二千年以上の歴史があり、関東で最大の パワー・スポットとして人気があるとか。茨城は、 縄文文化が長く残った地の一つ。この御神体は山で、 縄文時代から聖地としてあり続けたに違いありません。

 


実は、ロケに出る一週間ほど前に、茨城大学の名誉教授で、NGO AGRI を運営されている中川光弘先生が、御岩神社を訪れた時の写真を送って下さいました。


神社の社殿には、複数の「光の玉」が写っていました。よく見ないと見過ごしてしまいそうな、うっすらとした光の玉ですが、私の知る限り、これはレンズに付いたゴミではありませんし、太陽光のハレーションやフレアでもありません。













photo by 中川光弘

石部さんはこの写真について、以下のようにコメントしています。

>普通、五感では捉えられない、光のエネルギーが、写真に写り込んだり、人によっては心で感じ見える人もいる。昔の人は、これを霊と呼んだわけですが、意識を持った、振動数の極めて高い精妙な光のエネルギーだと思っています。


中川先生に、何かご縁の深い存在であることは、間違いないでしょう。ユング心理学では、何かメッセージを潜在意識から伝えている可能性があると言いますので、中川先生がお感じになることでもあれば、お聞かせいただけると幸いです。今日本の自然が危機にあり、国難にあることは確かです。食の問題もしかり、何か、関係があるかも知れませんね。  

 

中川先生からは、次のようなコメントが返ってきました。

>写真の中に玉の光(オーブ、orb)が入ってくることはこれまでに時々ありました。特にチベットの寺院での写真では頻繁にありました。ただこんなに大きくて立派で落ち着いた雰囲気のオーブは初めてです。
 

亡くなった母はよくご先祖様に恥ずかしくないように生きなさいと諭してくれました。ご先祖様に初めて身近に接した思いです。

縄文時代から続く民族の霊性が今も活き活きと継承されている伝統は凄いと思います。自然、生命を大切にする宗教文化のお蔭だと思います。

 

この中川先生のパワースポット体験を共有したいと思い、NATURE収録の合間を縫って、現地へと向かいました。


御岩神社では、鬱蒼とした大きな杉林の中に社殿が点在していました。この神社は、山全体が御神体で、明治維新までは神仏混淆の聖地で修験道の道場でもあったそうです。


年月を重ねた杉林の荘厳で静謐なたたずまい、その根元を優しく覆う苔の絨毯、そして参道に沿って流れる清水のせせらぎの音。確かにこの山の環境は、心を洗うような異次元空間を造り出していました


私には光の玉は見えませんでしたが、この空間に身を置いていると、普段は意識していない「自分の穢れ」が、心の表面に浮かび上がって浄化されてゆくように感じました。


私たちは、物質的な豊かさと快適な生活を求めて、様々な人工的な「穢れ」を大量につくり出してきました。


遺伝子操作され、化学肥料漬けの土壌から収穫される穀物や野菜、過酷なストレス環境で「生産」される食用動物、人間が廃棄したマイクロプラスチックで汚染された魚や海洋生物など、数え上げればキリがありませんが、私たちは現代社会がつくり出した様々な「穢れ」を食べて生活しています。


毎日食べているものが、私たちの体をつくります。しかし、美味しそうにアレンジされた見た目に幻惑されて、私たちには、この「穢れ」が見えなくなってしまっているのではないでしょうか。


食べ物は体をつくりますが、情報は意識をつくります。毎日の暮らしの中で、個人情報が吸い上げられ、そのデータをもとにインターネットから絶え間なく送られてくる情報が、私たちをあらゆる欲望と快楽の世界へと誘います。


メディアには、マインドコントロールを目的としたフェイク情報や、見る者を虜にし「中毒患者」にしようとするコンテンツが氾濫し、あるがままの現実が見えないようにしています。そして、その環境がいつしか「あたりまえの日常」になってしまいました。


私たちは、どうやら意識の世界でも自分が「穢れ」ていることに、気がつけなくなってしまっているようです。


このような時代に「御岩神社」がパワースポットとして注目され、参拝者が増えているのは、「救い」のように思えます。


心と体が穢れたままでは、これからやって来る「変革と試練の時代」は、ただ辛く苦しいだけになってしまうと思います。


縄文時代から霊性が継承されている強力な「エネルギー場」の力を借りて、ひとりでも多くの方が、心身の「穢れ」を浄化し、魂をリセットされることを、心から願っています。


魂を揺り起こすNATURE作品をお届けできるように、私自身もこれからこの場所に通って、「魂の定期検診」を受けたいと思います。




酷暑で疲れた心身を
ひとまず癒していただければ幸いです。

NATURE通信 September 2023  「季節は巡る」


御岩神社


3 Comments

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■宇宙から地球に光を見た、宇宙飛行士たちの証言

一人は、アポロ14号のエドガー・ミッチェル。月面
を歩いた一人。MITで航空学博士号、大統領自由勲章
も受けた科学者。「宇宙から地球を見ていた時、一か
所だけ、すごく光っている場所があり、緯度と経度を
調べてみると、御岩神社のある位置だった」━。彼は
実際に、御岩神社を訪れて、神主にそう語っている。
もう一人は、日本初の女性飛行士・向井千秋さん。
スペースシャトルから地球を眺めていると、日本に
光の柱が立っていて、調べてみるとこの神社だった。

古来、自然から直接、真理を学び、人間の生きる道
として伝えた先人たちがいて、後々、思想や宗教に
形成されていったという。自然そのものが経典で、
山の姿、渓谷の音色がそのまま真理を歌っている━
山川草木悉有仏性と言ったのも、日本の先達だった。

自然から生まれた人間の母親の子宮から、私たちの
人生は始まり、後に思想や哲学を学び、最後に行き
着くところは、やはりそれを生んだ自然であった。
どれほど立派な思想であれ哲学であれ、ルーツが、
自然と、それを生み出した何か大きなサムシング・
グレートなのだから━。西洋の価値観の中に自閉し
た実存主義を凋落させたレヴィ・ストロースの名言
━日本が西洋に示せる教訓は、「自然への愛と尊敬を
優先しないものに、文化の名に値する産物はない」。


■映像詩「季節は巡る」を観て
━生命は円環的リズムで螺旋的に進化する

この光景を見るだけで、人として生まれたことに
感謝できます━「有明の海辺」。宇宙人も、美しい
地球の自然を見るために来訪するでしょう(笑)。

逆ピラミッドの曙光━。観て、聴いているだけで、
心が癒されます━「日の出の雲光」。

心洗われる「岩と激流」━水流がもつ、こだわり
とらわれを洗い流してくれる力を、体験できます。

「狭い世界、そんなに急いで、どこに行く?」━ 
そんな気になる自然のリズムの「白糸の瀑布」━
全身が心地よくマッサージされます。

「落日の光」━人生の終わりは、かくありたいと
思わされる、太陽の光と波の静けさ。ゲーテの詩が
心に浮かび、拙訳ですが、感謝を込めて、
石川さんにお贈りします。

宵闇が迫り、太陽は西へと向かう━。 しかし、
沈むに見えて、日は消えることなく、どこかで
新たな生命を生むために、急いでいるのだ。
ああ、もし、私に翼があれば、高く舞い上がり
空を巡る太陽を、追うことができるのに!
そうして、努めれば、私の下で繰り広げられる
静かな日没の世界を永遠に観ることが叶うのだ。
          ━ゲーテ『ファウスト』

Evening has come, our sun is westering now—
But it speeds on to bring new life elsewhere.
Oh if some wings would raise me, if somehow
I could follow its circuit through the air!
For then as I strove onwards I should see
A silent sunset world for ever under me.
--Goethe Faust

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ゲーテの日本語訳素晴らしいです❕

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石川さん、皆さま、御岩神社に、行ってきました!
以下、レポートです。ご高覧に預かれば幸いです。


■いのち甦る縄文の聖地、パワー・スポット御岩山
━日本の原風景、4億年前のピラミッド・パワー

茨城の北にある、御岩神社と御岩山に参ってきた。
「宇宙から光の柱が見えた」所には石の柱がある。
目視したエドガー・ミッチェル宇宙飛行士は、MIT
の博士号をもつ科学者で、月を歩いた12人の1人。
アポロ14号から観えた、光の緯度と経度を測定し、
位置を特定した。帰還後、神社を訪れ、神主に証言
している。日本人初の女性飛行士・向井千秋さんも、
スペースシャトルから、光の柱を、ここに目撃した。

御岩神社と御岩山は、縄文時代からの聖地、日本の
188の御神体が、習合する、山全体が御神体である。
水戸徳川家、黄門様から代々、篤く信仰されてきた。
日本の源流に遡れるかもしれない予感がして訪れた。

確かに、ここに、日本の原風景を観ることができた。
日本人、日本文化、歴史のもつ霊性、叡智、潜在力
を丸ごと体感できる、真のパワー・スポットだった。

天候もよく、幾つもの不思議な出会いに恵まれた。
山頂に登る途中、上から裸足の青年が下りてきた。
でこぼこの土の急斜面を、苦もなく素早く歩いて、
微笑みながら挨拶してくれた。素足の行者である。
心理学でいう変性意識状態、ゾーンに入っている
のか、痛みは全く感じないようで、足に傷はない。

山頂付近で、82歳の男性に会った。聞けば、90歳
で走り回っている方たちがいるとのこと。神人だ。
次に、石の柱の御神体が見つからず迷っていると、
若い女性が現れ、案内してくれた。さらに奥の祠
まで連れて行ってくれる。風のような身のこなし、
右側は崖で幅20センチくらいの細い道を、飛ぶよ
うに進んでゆく。時折、ついて来ているか、待っ
てくれる。使姫(つかいひめ)である。下山途中、
休憩していると、神社ボランティアの方がこられ、
神社にまつわる歴史、様々な逸話を話して下さり、
疑問にすべて答えて下さった。以下、お話から━。


4億年前のカンブリア紀に、火山のマグマが盛り
上がり、できたのが御神体の岩(火成岩)。三角形
の山の形でせりあがりピラミッドのようになった。
御神体の石の柱がある所に、神様が、下りられた。
その下には、大きな岩があり、岩も御神体である。
昔の人(縄文時代からであろう)は、岩の周りに
集まって神に祈りを捧げ、お告げ(神託)を享け、
人々に伝えたという。江戸時代には、御岩山の上
に緑のリングが現れ回転し、やがて落ちて行った
先が、石の柱であったという。石の柱の前には、
不思議な文字が書かれたものがあった。縄文人の
文字か、宇宙人のか、実物は、東大に保管されて
いるそうだ。また、あるドイツ人が、石の柱を夢
で見て、ドイツから日本に来て御岩神社を訪れた。
石の柱の御神体を観て、これだ!と言ったという。
最早、地球規模の聖地、パワー・スポットである。


山頂からの眺め、━遠くまで、グラデーションの
ように幾重にも連山が重なり、空に融けてゆく。
縄文人も見たであろう光景に日本の原風景を観る
想いがした。188の御神体が調和する様は、多様性
を受け容れ、新しい文化を創造してきた日本人の
叡智の象徴のように思われた。縄文からタイムス
リップした自然は、野生の気を湛え、和らぎに満
ちている。持続可能な循環型社会、多様性の受容、
それに応え得る霊性、叡智、パワーが息づく━。

石の柱の御神体を拝んでいると、背中が熱くな
った。自然の背後にある、何か大きなパワーを、
皆さまにも体感してみていただければ幸甚です。   


捕捉:神社ボランティアの方のお話から━。
オーブ(orb、光の球体)が、写真に写ること
があるが、青、緑、白色ならばOK、お守り
にされてもいい。ただ、赤色だけは、気をつ
けてください、とのことでした。   拝


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