NATURE JAPAN の動画編集は、まず収録してきたシーンを全て見直すところから始まります。
収録した動画の1カットの長さは、短いもので3分、長いものは20分を超えます。
この中から「心の旅に出るための動画」にふさわしいシーンを選び出し、自然の変化の「始まりと終わり」を意識しながら、2分から4分の尺を切り出していきます。
シーンが決まったら、画面をトリミングしてフレームを決め、カメラの小さなファインダーでは見えていなかった画面の傾きや揺れなどを補正します。
そして「心の旅」に集中できる環境をつくり出すために、画面から人工物などの気になる「異物」を取り除いていきます。
最後に色彩と輝度の階調を創り出していきます。「リアルになり過ぎず、創り過ぎず」この作業は奥が深いと感じています。
作品の仕上がりは、その日の体調や意識によって変わってしまうことも多いので、一定期間「寝かせて」から、もう一度確認するように心がけています。
動画編集では画面の細部を確認するために、 65インチの 4Kモニターを使用していますが、モバイルPCやスマートフォンなどの視聴環境を想定して、小さなモニターを併用しています。
動画編集ソフトは Edius Pro を使用しています。いや、使用し始めたと言った方が良いかもしれません。
実は、つい最近まで Media100 という編集ソフトを使用していました。このソフトはVTR編集しかなかった1990年代に登場したPC編集ソフトの草分けで、当時は Avid と並んで業界を席巻したのですが、今となっては絶滅危惧種となってしまいました。
30年使ってきて操作が体に染み付いているので、できれば使い続けたかったのですが、時代の流れには逆らえず、スタッフの IT介護を受けながら Edius にチャレンジしているというのが現状です。
📒 NATURE JAPAN の動画編集のために
画面のトリミングや傾きの補正には、Edius Pro の 編集機能「レイアウター」を使用。
風などによる画面の揺れを補正するには、同じく「スタビライザー」を使用。
画面から気になる「異物」を消すには、同じく「ビデオエフェクト」の諸機能を状況に合わせて使用。
動いているものを消すには、別途「アフターエフェクツ」を使用。
色彩と輝度の階調を整えるには、編集機能の「カラーコレクション」機能を組み合わせて使用。
他の編集ソフトにも同じような編集機能が付いていると思いますので、照らし合わせてみてください。
音声の編集につては、別の機会に改めてお伝えしたいと思います。
No Comments